
皆さんこんにちは。
クラッセスタイリング担当の碧(あおい)です。
この度クラッセから造形用ボード
その名も「COSボード」が
発売されたのをご存知でしょうか?
造形なんてしないし関係ないなんて
思っていらっしゃるあなた!
今日はCOSボードの意外な使い方を
アリーシャ風のウィッグ加工で
ご紹介させて頂きます。
使用しますのは
ストレート45cm A - ピンク05
バンス40cm - ピンク05と
毛束60cm - ピンク05
そして、
COSボード(シールタイプ) Mサイズ 1.5mm

まずは土台のブロッキングから。
頭頂部から耳横を結びざっくり前と後ろに分けます。

分けたら、後ろ髪を結います。
前から見て左にテールが来るように結い上げます。
(写真は後ろ姿なので、テールが右になってます)

この時、
少しだけ裾の髪(襟足)を残します。
地毛の襟足が長い方は、地毛を隠せるように襟足を作っておくと便利です。
下図のように襟足をカットします。

そうしましたらサイドと前髪を作っていきます。
仕上がりをイメージしながら、サイドと前髪をブロック分けします。

図のように分け取ることが出来ましたら

まずはサイドの毛先にアイロンで熱を当て
ボールペンに巻き付け、カールを付けていきましょう。
カール分、髪の長さが短くなってしまうので
先にカールを付けてからカットを行ってください。

こんな感じに毛先が仕上がりました。
続いて正面左の、生え際の部分です。
思い切って短くカットしちゃいましょう。
※カットせずに立ち上げての制作も可能です。
その場合は此方を応用ください。
カットした部分はスプレーで固定してしまいます。
生え際を作るために、お好みの長さでギザギザにカット。

毛束を張り付けて生え際を作ることが苦手な方は
こう言った方法でも立ち上がり部分の根元を表現することが可能です。
※オールバック等の髪型には不適切ですのでご注意ください。
それでは前髪を仕上げましょう。
正面の一番右端は耳に向かって流します。
着用の際には耳にかけ、ピンで固定してください。

中央の長い部分を残し、両サイドをカットし毛先を梳いて
それぞれの毛流れを作り、スプレーで固定します。

そして、ここから
COSボードの登場です。
中央の長い部分。毛先のカールを固定するために
COSボード(シールタイプ) Mサイズ 1.5mm を使用します。
下の画像は、テール加工用にカットしたものです。
※実際のMサイズは縦600mm×横900mmです。

まずはCOSボードを仕上げたい毛束の太さにカット。

COSボードに熱を加えて形を成型していきます。
冷ますと形状記憶してくれるのもCOSボードの嬉しいポイント。

形ができたら、シールをはがして毛束を貼り付けます。
再度、毛束にも熱を加え型を付けたのがこちらです。
接着が甘い場合はグルーガンやスプレーを使って
毛束をしっかりと固定してください。
できたパーツを前髪に張り付けていきましょう。
接着の際はグルーガンを使用し、中に潜らせるようにはりつけます。
COSボードの表面に前髪を貼り付け、ボードを毛で隠します。

前髪とサイドが完成しました!
次に、バックを仕上げていきましょう。
テール部分にもCOSボードを使用します。
お好みの幅に切り出し、熱を加え、形を付け
先程と同様に毛束を貼り付けます。

こんな感じにテール部分のパーツが仕上がりました。
そして、バンスを解体します。
詳しくは此方の記事をご覧ください。
小さいクリップに装着する前にバンスの内側に
先ほどのCOSボードで作ったテールを接着します。
私はガチスプレーとドライヤーの熱で必死に形を作りましたが
COSボードに針金を仕込む方法が簡単かと思われます…
トホホ…(´・ω・`)

ここで土台のウィッグの毛先(テール)の余分な部分をカットし
ゴムが緩まないようにグルーガンで固めてしまいます。

この土台がしっかりとバンスを持ち上げてくれるので
毛先が勿体なくはありますが思い切ってカットしてしまうのがポイントです!
最後に、テールを噛ませれば完成です!
COSボードの使い道は造形だけじゃない!
あのキャラやこのキャラの制作にも大活躍♪
軽くて仕込みやすさも抜群!
皆様もぜひ色んなウィッグセットにお試しください。
今回、毛束を使いましたが
バンスをカットして余った半分を毛束として使用いただければ
毛束がなくても十分作れます。
コスト削減で、毛束なしで加工いただくことも可能です。
その他、ご使用ウィッグのスタイルやカラー、加工等に悩まれた場合は
クラッセスタッフまでお気軽にお問い合わせください!
メール:message@classewig.com
それでは、またお会いしましょうヾ(*'〇'*)
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